AUTOMATIC1111 vs sd.keydrop.net
AUTOMATIC1111 WebUI(a1111 / sd-webui)はローカル PC に Python を入れて動かす、Stable Diffusion の事実上の標準 GUI。 sd.keydrop.net はブラウザだけで動く、同じ Stable Diffusion 互換モデル向けの軽量代替です。どう使い分けるべきかを整理します。
セットアップの違い
| 項目 | AUTOMATIC1111 | sd.keydrop.net |
|---|---|---|
| インストール | Python + Git + 依存 DL で 15〜60 分 | URL を開くだけ(0 秒) |
| ディスク | 最低 10GB(venv 含) | モデルキャッシュのみ(3GB〜) |
| CUDA セットアップ | 必要(Torch + cuDNN) | 不要(WebGPU) |
| 更新 | git pull + requirements | リロードするだけ |
機能比較
| 機能 | AUTOMATIC1111 | sd.keydrop.net |
|---|---|---|
| txt2img | ✓ | ✓ |
| img2img / inpaint | ✓ | 予定 |
| ControlNet | ✓(拡張) | 未対応 |
| LoRA 動的適用 | ✓ | 事前マージで対応 |
| サンプラー | 20+ 種 | Euler Ancestral 中心 |
| Hires fix / Upscaler | ✓ | 未対応 |
| モデル形式 | safetensors 直接 | ONNX 変換が必要 |
| PNG メタデータ互換 | ✓ | ✓(同形式で出力) |
プライバシー・セキュリティ
両者とも推論はローカルなので、プロンプトや画像がクラウドに送られることはありません。 違いはソフトウェア供給の形態: AUTOMATIC1111 は Python パッケージを自機に展開するためサプライチェーンの検討範囲が広く(pip の依存、拡張機能の任意コード実行)、 sd.keydrop.net はブラウザのサンドボックス内で完結し、インストールするソフトウェアはありません。
パフォーマンス
同一 GPU で比較すると、生メタル(CUDA + Torch)で動く AUTOMATIC1111 の方が概ね 1.5〜3 倍高速です。 一方で sd.keydrop.net は SD-Turbo / SDXL Lightning のような少ステップ蒸留モデルと組み合わせることで、体感の待ち時間を実用レベルに縮められます。
結論: どちらを使うか
sd.keydrop.net が向く人
- Python 環境を触りたくない / 触れない
- 会社 PC 等インストール権限がない
- Mac(Apple Silicon)でサクッと試したい
- 複数 PC で同じ環境を使いたい(ブラウザだけ)
AUTOMATIC1111 が向く人
- ControlNet / Inpaint / Hires fix など高度な機能が必要
- Civitai の .safetensors を即時に差し替えたい
- バッチ処理や API 連携を組みたい
- プロ用途で最高速度が必要
両者は競合というより使い分け。手元で即試したいときは sd.keydrop.net、腰を据えて作り込むときは AUTOMATIC1111 というのが素直な棲み分けです。